鯨生

モノガタリ

台湾の東、
花蓮の海辺でお婆さんが海を見ていると
少年が通りかかります。

お婆さんは鯨生(げいお)という
ちょっと変わった名前。

日本の一番西にある与那国島の漁師のお父さんと、
花蓮の美崙山のサキザヤ族一番の
美人のお母さんの間に生まれ、
ずっと花蓮で暮らしてきました。

お婆さんは子どもの頃の記憶を
少年に語りはじめます。

「あたしがお腹の中にいる時に、
母さんが夢を見たの。
それは竜宮城の夢だった。」

与那国島、台湾、海の神様、
くじらの使者、山桃の木、
果たされなかった約束と悲しい別れ…

~大人の童話として書かれた影と音楽で彩る物語~

ゲイオ?

影絵芝居『鯨生~Geio~』は日本の最西端の与那国島の神秘的な海底遺跡をモチーフに、台湾・花蓮に住む湾生(台湾の日本統治時代に台湾で生まれた日本人)の女性の一生を「誰も知らない歴史」として描いたオリジナル作品です。

日本語による上演と同時に、ユネスコから消滅危機言語と指定されている与那国語での上演、さらに年は台湾・花蓮の原住民 サキザヤ族の歌と台詞を導入し、失われつつある言葉の響きを体験することができます。

リン・モンホワン(林孟寰)は台湾で数々の児童文学賞を受賞している作家です。
シンプルな劇世界の中に、人を思いやること、約束を守ること、戦争がもたらす悲しみ、環境保全など、人が生きて行く上で大切なことを論じるのではなく、視覚と聴覚に感覚的に訴えかけます。

またバックステージツアーや与那国島、台湾、サキザヤ部落についてなどのミニトークも行います。影絵芝居『鯨生~Geio~』を通して、普段あまり知ることができない世界に振れることができる公演となっています。 

亜細亜の骨では2022年より日本と台湾の合同メンバーと共に全国各地で上演し、これまでに沖縄、横浜、東京、香川、愛媛、高知、全国8カ所を巡りって上演を行ってきました。そして今年は、福島、宮城、岩手、山形、愛知、兵庫、大阪、東京、高知、そして台湾・花蓮での上演を予定しています。失われつつある私達の文化の継承・伝承を目指してこれからも日本各地、海外での上演を続けて行きたいと考えています。

~失われつつある言葉の響きを体験しにきませんか?~

影絵芝居『鯨生~Geio~』上演記録
2022年 12月 沖縄県 与那国町 久部良小学校(日本語版・台湾語版・与那国語版)
横浜  若葉町ウォーフ(台湾語版)
横浜  人形の家 あかいくつ劇場(日本語版・与那国語版)
2023年 3月 新宿  新宿シアター・ミラクル(日本語版)
12月 愛媛  新居浜市 あかがねミュージアム(日本語版)
香川  琴平公民会(日本語版)
高知  香南市手結会館(日本語版)
2024年 2月 渋谷区 代々木八幡コミュニティーセンター(日本語版)

キャスト・スタッフ

スケジュール・チケット

2025年9月 会場名をクリックすると詳細ページが表示されます。
5日(金) 【福島 浪江町】なみえ創成小学校・中学校
6日(土) 【宮城 石巻市】
 蔵楽楽 多目的ホール「土音(どん)」
7日(日) 【岩手 盛岡市】岩手県公会堂
8日(月) 【山形 山形市】やまぎん県民ホール
13日(土) 【愛知 名古屋市】
 損保ジャパン 人形劇場 ひまわりホール
14日(日)

16日(火)
【兵庫 豊岡市】豊岡演劇祭
 ワークピア日高/友田酒造
 極楽寺/豊岡稽古堂 他
18日(木) 【大阪 西成区】西成市民館
21日(日)

23日(火・祝)
【東京 中野区】ナカノバ

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亜細亜の骨